つれづれなるままに... by mahsa |
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わが父は、私が物心ついた頃から、アッシー君であった。幼稚園のときは遠出はなかったかもしれず、記憶にないが、小学時代のピアノ・エレクトーンのレッスンに、週に何度も会社での仕事を終えてから、岐阜から名古屋へ、娘である私を迎えに来てくれていたのだ。仕事で疲れていたであろうに・・・文句も言いたいこともあったであろうに・・。疲れているから行きたくないという日もあったであろうに・・・、週に何度も、夕方から岐阜と名古屋を往復していた。まさに二毛作のような、夜の通勤であった。それだけでなく、日曜祭日となれば、やれコンクールだ、発表会だとこれも送り迎え・・・。わが家ではそれが義務化されているかのように、当たり前のように父が運転手だった。中学時代まで間違いなく続いたその暮らし・・。私が岐阜を離れたあと、今度は帰ってくるたびに、アッシーくんは大活躍。毎回岐阜駅まで迎えに来てくれて・・・帰るときも必ず。ライブがあるといれば、衣装を積んで会場まで。気が付けば77歳の父を、今もアッシー君として頼っている私・・・。いろいろ口論することがあっても、運転中の父には穏やかに話しかけ、父も静かに話す。今回も2日間、フルにアッシー君として大活躍。父は、毎日は母のアッシー君であり(今は病院通いで大活躍)、時々私のアッシー君。
本当にありがたい存在。ずっと安全に運転を続けてほしい。今年の父の日は、そんなアッシー歴50年の感謝状でも贈ろうか・・・。母同様、どこかしら小さくなっていく父の運転を横目に、ずっと乗せてね。と心の中でつぶやいてみる。母も、父も大切にしなければ。岐阜駅で降りた父の車の後ろ姿を見て、しみじみ・・・。
by mahsa1203
| 2014-06-06 04:35
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