つれづれなるままに... by mahsa |
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浅草方面の昔ながらの居酒屋。これまで何度か足を運んでいたが,炭火の焼き物が本当に美味しく、久しぶりに行きたいと昼間から伺う。競馬好きなおじさんたちが仲良く、テレビを見ながら予想をしている。ああ、浅草らしい光景であり、神楽坂にはこういう雰囲気がないと、浅草に郷愁と親近感を覚える。いかにもというレトロなたたずまいに、白人観光客たちも、中には入ってこないが外から店内を撮影している。競馬の予想に熱心だったお一人は、どうやらそこの社長さんらしい。雰囲気がそうである。そして、そう呼ばれている。その中年の紳士の発する言葉がどうきいても、「純粋なる岐阜弁」である。ごくに語尾がそうなのである。実はずっとこの店は岐阜に関係あるに違いないと思っていた。なぜなら、日本酒が岐阜の酒~千代菊~なのだ。コレが置いてあるお店は都内にはほとんどないと思っていたため、岐阜関係のお店・・・。そしてオーナーの言葉が懐かしいイントネーション。競馬の予想に夢中になっているのに声をかけづらいが、勇気をもって、隙をみつけて声をかけてみる。「あのー、突然おたずねしますが、もしかしたら、岐阜の方ではありませんか?」と言うと、予想的中。最近まで岐阜のあの柳ケ瀬にも同じ店名のお店をもっておられたが、あまりの中心街の衰退の波に勝つことができず、今年になって故郷の店は閉店した・・・ということもお聞きする。岐阜の柳ヶ瀬といえば、演歌でも有名になった夜の街であったが、その良き時代にがんばって、東京にも進出され・・・という人生か・・。すると、店のスタッフの1名も岐阜からオーナーと一緒にやってきた人ということで、すっかりローカルな話題で盛り上がる。方言がきっかけ、そして地酒がきっかけである。田舎から都会へ出てきた人たち、自分も職業は違えど、同じこと。それぞれの人生を都会で生きているが、「方言」というコミュニケーションツールで、知らない人同士がお知り合いになることもある。方言とは「ふるさとことば」。これはとてもいい。温度がある、心がある。大切にしよう、わがふるさと言葉。それが自分のアイデンティティー。いくつになっても、自然に抜けないで残っているのが、一番いい。ところで、私のふるさとことばは、岐阜+京都がベースのようだ。
by mahsa1203
| 2012-09-24 04:44
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