つれづれなるままに... by mahsa |
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オリンピックの開会式は、地球儀をぐるぐる回したり、年表を思い出してみたり、いろんな顔を浮かべてみたり・・・と世界一周しながら、「世界の今」を知るのにいい機会で、この入場行進が好きだったりする。前までの大会までにはなかった、選手自身が会場の様子を撮影しながら、行進する国もあったりで時代も変わったと思う一方、女性が初参加の国があったり、初出場の国の選手が民族衣装を着ているのを見て、昔はスポーツウェアで行進していたことを思い出したり、イギリスから独立した国がいかに多いかに改めて驚いたり・・・選手の数と経済力を実感したり・・・。それはそれは興味深い。そのなかで、選手の登場を待っていた国があった。それはソマリア。先月シカゴへ寄った際、空港から市内へ向かうときのタクシーの運転手がソマリア人であった。彼と移動中、会話をした。ソマリアといえば内戦や飢餓のイメージがあるが、その運転手によると自分が住んでいた町は海もキレイでいいところだが、確かに国全体は良くない状況にある。政治のせいで、経済もめちゃくちゃだといっていた。だから家族でアメリカへ出てきたのだと。熱心なムスリムである彼は車中で私に暗記しているコーランを読み上げた。心に沁みるお経であった。貧しいから祈ることで、今のくらしに感謝し、いろんな不安にも打ち克てるのだという。その彼のことがずっと頭に残っていた。内戦したり、貧しい国はオリンピックには出られないのでは。だからソマリアの選手が登場したときにはなぜかホッとした。人数は2名か3名の少数での参加であったが、出るか出ないかは大きな違いである。初参加の国の人々や後進国の人々は、おそらくこのオリンピックに出ることで、世界観が変わると思う。スポーツ選手としての自覚はもちろんであるが、国が変わるための必要性や平和についてきっと思いを強くすると思う。選手はこの会場で記録を残し、メダルを獲得すること以上に、参加したあとの行動がとても重要なのだ。それだけ国の代表である選手の存在意義は大きなものだと思う。ソマリアの選手にもぜひがんばってほしい!シカゴのあのドライバーを思い出しながら世界の平和を祈り、エールを送る。
by mahsa1203
| 2012-07-30 04:45
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