つれづれなるままに... by mahsa |
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偶然Eテレビで知った、礒江毅という写実画家。若かりし日より単身スペインに向かい独自の手法を確立、活躍後、帰国し病のため53歳で亡くなったという。その作品には自画像が多く、モデル代を払えない頃から、一番のモデルは自分自身であると、自分をみつめ、その外観だけでなく内面までも表現した。なんともいえな表情がそれを物語っている。後期には解剖学も学び、人間の中身、成り立ちも研究、それを描写に反映させていたという。死期に近い作品のなかには、病気になった自分自身の空虚な内面が、自分自身の顔と骸骨をモチーフに描かれており、目をそらすことができないインパクトがある。また静物画においても、皿の絵を描く場合、前からではなく、真上からの俯瞰図を描き、皿の丸さを究極かつ無限の形を表現したり、何かと興味深く、ぜひ原画を早く観に行きたいと思っている。さて、この画家の短き人生と徹底した自分をみつめる生き方から、自分は自分をきちんとみつめているだろうかと思う。人から見て、世間から見てどうであるか・・そんな軸が今の世の中主流的になっているように感じることがあるが、人がどうであれ、自分は何者であるのか、自分はどこへ向かっているのかをきちんと見据える必要がある。突き詰めていけば、人は空虚で有限な存在であるかもしれないが、それでも自分を知らないで無意味に虚勢をはったり、人と比較するよりも、自分を向き合い、自分の価値観を極める生き方が良いのではないか。いつも心の中に自分が見えているのが良い。とはいえ、人はいつも揺れながら生きている部分もあり、その描写は難しくもあるが。ブレナイ生き方とは、いつも心に自画像が見えている生き方ではないかしら・・。今年も後半に突入した。もっとしっかり生きていこう。
by mahsa1203
| 2012-07-02 05:08
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