つれづれなるままに... by mahsa |
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テクニック優先のコミュニケーション社会において、真なるコミュニケーションの価値は何だろうといつも考える。人の心を動かす、安心させる、幸せになる・・・それも一方通行ではなく、つねに双方向で。そんなことを考えているなか、現代いけばなの話を聞き、作品展を拝見する機会があった。その展覧会は、通常目にする特定世界の上流的美的感覚と仲間意識に育まれたものではなく、なんと企業のキッチンショールームを利用し、その会場内の各所を活用しての「活け花」であり、これはこれまでの私の「いけばな観」を大きく変えた。たとえば、キッチンの食器棚とか、ショールームの資料棚の脇、あるいは新宿副都心が丸見えの窓だとか・・。どこにでもありそうな日常生活空間のなかに、それぞれの作品が空間を活かし、ともに生きているのである。なんでも「枝ぶり」を大切にするそうで、単にお花だけをキレイにデコレートするのではなく、花を咲かせる枝たちのなんともいえない曲線美を生かした作品にするという点、きのこやピーマンなどの野菜までをも一緒に飾ってしまうという点も新鮮であった。そこで思ったのは「間」。花や枝だけが主役ではなく、他のモノたち、空間たちとの「間」を大切にするのだという。そして、この「間」こそは、本来、日本人に与えられた素晴らしい感性・才能であると聞き、確かにそのとおりだと納得する。相手を思う気持ちが形になって現れる。それが日本人の美意識であろう。そうか・・これからのコミュニケーションクリエイターが目指すべき価値についても、また新たな光が見えてきた。「間力」・・・これを意識しながら行動することはとても大切なことである。空間的、時間的、人間的・・・「間力」は、すべてに必要である。間力がわかり、実践できる人はとても素敵である。そこにはテクニックだけでは対応できない、人間本来の資質が求められるはず。ぜひ、これから「いい間」を意識し続けたい。そこに調和が生まれる。
by mahsa1203
| 2012-04-23 05:23
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