つれづれなるままに... by mahsa |
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今年は櫻をゆっくり味わっている気がする。すぐ散る、今散ると思い、今日もまだ咲いていたと思うと、とてもうれしくなる。しかし、いつでも別れの用意がある・・そんなはかないつきあいになるのが、櫻との関係だ。
松尾芭蕉の「奥の細道むすびの地」として知られる大垣に偶然降り立つ。この名所も櫻によって支えられていることを知り、いいときにやってきたものだと嬉しくなり、ずっと川沿いに櫻の木を追いかけながら、歩き続ける。どれも見事で美しく、さすが水の都、納得する。そして櫻の木から、はらりと水面におちゆく櫻の花びら・・。来た春が、もう往くのだと櫻の散り様を見て、ちょっとしんみりもする。そして散った花びらたちが、水面に集まり、ピンクの点描画に世界になる。いずれはすべて流れていくか、清掃係の人にすくわれ、跡形もなくなるのだろう。松尾芭蕉はこの季節にここを訪れたかどうかわからないが、彼がここに来てくれたことがきっかけで、この美しい街に足を運ぶことができた。旅をしながら自然を愛で、句を詠む。という生き方に興味が涌く。そんなわけで、真似ごと、たわごと。・・・はらはらと、落ちては集まる櫻色・・・。ああ、春はすぐ往く。
by mahsa1203
| 2012-04-15 05:43
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