つれづれなるままに... by mahsa |
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NYのホテルから空港まで乗ったタクシー。乗ったとたんに聴こえてきたなんとも甘美で情熱的なメロディ。スペイン語の歌のようだ。「わ、いい歌だわ」といったら、運転手が「これは、最高さ。スペインで有名な歌手で・・・・この曲が最高」といって、解説をはじめた。彼は毎日それをかけて運転をしているのだろう。CDにあわせて歌いながらハンドルをとるのが楽しそうであった。私はその曲が心底気に入り、ドライバーに「もう一度、もう一度」と、彼のお気に入りを何度もリクエストし、空港に行くまでの小一時間、その曲を聴き、そのうち一緒に三人で(CDとドライバーと私)で合唱?状態になり、不思議な気分を味わった。JFK空港に着いた。まだ曲が途中である。「ああ、もう少し聴いていたい」と言うと、彼は「OK」といいながら、プレイヤーからCDを取り出し、ケースに入れて「これ、もっていきな」と私に渡した。驚いた。「いえ、大切なものだからいいです。」「じゃ、お金払います」「NO,NO,PLASE」と笑って、荷物を車から出し始めた。
そして、そのCDを受け取り、私たちはハグして別れた。たった1時間前は知らない人だったのに、1曲の歌を通じて、アミーゴになってしまったというわけだ。おそらく彼の母国であるらしいエクアドルで親しいスペイン語の、そして彼が好きな曲を私が気に入ったことを彼が意気に感じてくれたのだろうと思う。その後、不思議な感動体験を思い出しながら、SFのホテルでもそのジョージ(運転手の名前)がくれたCDを流しながら、書き物をしていたらなんともいえない気持ちになってきた。もちろん彼の携帯番号を渡された。「今度、予約してね」「もちろん。次来たときにね」NYへ来ると多くが移民であるタクシードライバーとのコミュニケーションを楽しんでいるが(彼らにとって英語が母国語でないためかえって通じやすい)、今回はこれまた格別な体験をいただいた。I LOVE NY TAXI DRIVER。ジョージ、ありがとう。その曲はまもなくやってくるバレンタインに相応しい 「AMORE MIO」。情熱的なラブソングだ。これから、毎年この季節になるといつも思い出す貴重な経験になりそうだ。
by mahsa1203
| 2012-02-05 00:12
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