つれづれなるままに... by mahsa |
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専業歌手でも、誰でも高齢になると声が変わるらしい。実際、そうだ。これまでに見聞きしてきた年輩の女性の声は低い場合が多く、年齢とともに低くなってきているのを知っている。ニカラグアを代表する女流歌手でRIOSという方がおられた。生前は知る機会もなく、最近その存在を知り、ぜひともご健在のときにお会いしたかったと悔いが残るほど、感動的な歌手である。ドスの利いたなんとも深みのあるアルトの歌声であったがそのときの年齢はおそらく60歳を過ぎた頃の声。人生の酸いも甘いも経験したなんともいえない声である。それに心しびれていたのであるが、偶然にも彼女の若いときのCDを発見した。30代ぐらいのときの作品である。同じ曲を聴き比べたら、まるで別人である。若いときは、麗しく線の細い美声、老いては年輪を感じさせる美声。私は後者が断然気に入った。しかし、この声になろうとしたのではなく、加齢とともに声帯も変化していったのであろう。昨年、CDを今作ろうと思ったのは、この声が将来出なくなるかもしれないから・・という思いも実はあった。大した声でもないくせに・・なのであるが、でもこんな声でももう出なくなったら、二度と残せないのだ。年々、声は変わるという危機感をもちはじめている。これからもっと変化していくだろう。できれば、マティスないい感じで変化していければと思う。そのためには今から鍛えておかねばならない。だからこそ、「今の私の声」をいつくしみ、大切にしたい。
by mahsa1203
| 2012-02-01 02:39
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