つれづれなるままに... by mahsa |
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東京駅で新幹線を待つ間、空港で飛行機に乗るとき、大きな交差点を渡るとき・・。学生時代に友人が人混みのなかで、「ひとりひとりの人間が違う『自我』をもっていると思うと改めて集団は怖い気がする」と言っていたことを思い出す。
そう、群集とは、多くの人がたまたま同じ時間に同じ場所にいるだけ、同じ時間そこを通り過ぎているだけで、もともとはお互いに何も関係ない存在である。となると、もしかしたら世の中には「みんな」という具体的な塊はこの世に存在しないのではと思えてくる。人がたくさんいるから、そこに集まったからといっても、それぞれ違う人生。何かの共通の目的があって初めてある特定の集団にはなりうるが、そこに単に群れているだけでは「みんな」にはならず、単に「ひとりひとり」が大勢いるだけである。その昔、テレビなどでよく「みんなー」と呼びかけている場面を見聞きしたことがあるような・・・。でも最近はそんな光景に出会うことは少ない。街頭演説は確かに個の集まりである「群集」に働きかける行動であるが、違う個々人に自分の思いを伝えるというのは難しいものだとつくづく覆う。最初は皆ひとりひとり。何かがきっかけで接近し、仲間になり、共同体になり、社会ができていく。最初から社会という存在はない。 知らない人のなかにいる自分も、まさしく他から見れば知らない人。 社会と個人の距離や関係や接点を考えるのに、公共の場に身をおく時間は大変有効である。 改めて個の集団である「みんな」にモノを伝えることの難しさを痛感する。
by mahsa1203
| 2011-09-15 05:11
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