つれづれなるままに... by mahsa |
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何年か前に録音したライブの音源を久しぶりにチェックしていると、「何?これ?誰の曲?」という曲に出会う。どこの誰の作品でもない、他で聴いたことのない、そして、そのとき以降も聴いていない曲だ。どうやら、その当日思いつきで弾いたものがそのまま録音されていたようだ。なんだかちょっとお宝をみつけたような気分にもなり、何かで使ってみようと思う反面、当時のその瞬間に身から流れ出た音を偶然にも録っておいてよかったと思った。こんな混じり気のないキレイなメロディをその時弾いたのか~。と思わず目を閉じ聴き入る。録音機がない時代の作曲家たちの作品に「即興曲」が多数ある。たとえばショパンにも多くの同タイトル曲があるが、あれはどうやって残されたのか興味津々。その場で浮かんだものを瞬間的に誰かが写譜できたのか?いや、あんな難曲を瞬間に写せるわけはない・・など、どこまでが本当に即興なのかを知りたくなってしまう。私自身の即興は弾くと同時に消えていくものだ。それを今、聴き直してみると何の意図もなくメロディが脳で生まれて、そのまま勝手に指先に流れていき、音として出て初めて耳に入り、確認しているような不思議な「創造のサイクル」を感じる。子どものころから即興が好きであったことを思い出す。どこかで聞いたような、しかもどこにもないものをその場で勝手に弾いていた。書き留めなければそのまま消えていくのもなんともオモシロイ。その日の気分とか、テーマを勝手に決めて鍵盤の上で指を動かしているのがなんとも心地よかった。ジャズでいう「アド・リブ」とは「自由に」の意味。人生そのものはアドリブではいかないけれど、できればそうありたい。なぜ人々がジャズが好きかといえば、自由であり、そのときその場面での新鮮さがあるから。改めて即興力をいうことについて興味が涌く。人がその力をもっと身につければ、コミュニケーションも豊かになる。即興力を習得するために何をすべきか・・・ちょっと考えてみよう。
by mahsa1203
| 2010-10-10 07:06
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