つれづれなるままに... by mahsa |
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ときどき、本当に農耕民族の流れを汲んでいるのか?と自分の行動癖を疑うことがあるが、不動産や定住に関するものにほとんど興味がない。もともと人生を「ある時間を預かっているだけ」「人生はレンタル」と考えているため定位置にいることだけが生活と思っていない。そのせいか行った先々が新たな拠点となる。出張先でも何度も通えば自分の生活の場になるのである。そんなわけですでにいくつかの街は自分にとって、訪問先ではなく生活の場になっている。それがホテル住まいであっても生活なのである。たとえばNYへ。ここも現在は1年のうち、ほんの数える日数しか住めない街であるが、自分にとっては東京では体験できないことができてしまう生活空間なのである。現地の仕事仲間に会う、最新の店舗をチェックする、サービスを見る、スーパーに食材を買いに行く、美味しいビールを飲ませてくれるパブを探す、ここでしか手に入らない資料を探す、ブロードウェイを目指すアクターたちが通うスタジオで遠慮なくピアノを練習する、とにかくすべきことが一杯あるのがうれしい。これが京都であっても、新潟であっても同じこと。などなどその土地ですべきこと、しなければならないこと、したいことを限られた時間のなかで最大限に行動する。できる限り歩く、足が棒になるほどに歩いて久しぶりの街の空気を五感で味わう。生活とは活き活き生きるということ。自分がそうできる場所があることが面白く、ありがたい。もちろん体力・気力がみなぎっている今だからできること。もし私が「どこにも行きたくない。ここにじっとしている」などいい始めたら、危険である。そんな日が来ないように、いつも世界のあちこちにある、行かねばならない私の生活空間を常に維持している。
by mahsa1203
| 2010-06-02 03:43
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