つれづれなるままに... by mahsa |
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炊きたてのご飯と味噌汁をいただく。「ああ、美味しい」と感じ、ほっこりもする。炊きたてだから美味しいに決まっているといえばそれだけで終わってしまうが、そうではなく、「美味しい」と感じられることが素晴らしいということに気づきたい。ふーふーいいながら、ほのかな香りをいただき、食感を楽しみながら甘さ辛さを味わう。食事とは単に味覚を味わっているだけでなく、自分がもっている五感すべてを使って体験をしているのだ。もっといえば、手も目も健康でなければ自分で箸をもって食べることもできない。生まれてから親に食べ方を教えてもらって今日まで、食べることを当たり前に思ってきてはいないだろうか。それは健康の証拠である。またおかげさまで仕事もあり、食べていけているという幸運の証しでもある。食は生きるための一番大切な行為であるが、その重大さに気付いていないことが気になる。自分を生かしてくれている多くの動植物にももちろん感謝であるし、それを味わうことができるわが身を支えてくれる全ての存在に感謝であるし、そう思うともっともっと食べることを大切にしなければ・・・。先日、知り合いから認知症の患者様向けのカレー味と梅味のゼリーを開発したからとそれを試食させていただいた。普段自分がいただいている食品よりも味がわかるようにしっかりした調味になっており、日頃「美味しい!~」と思っている味わいとはちょっと違う感覚であった。香りも味もしっかり認識できるにはこれぐらいのメリハリが必要なのかと思う反面、味覚も嚥下能力も年齢とともに変わってくるのだと思うと、美味しいと感じられることは大変なことだと改めて思えてくる。自分の身の回りの「当たり前」をすべて捨ててみよう。そうすることで、
普段無意識でしていることの意味や価値を再認識でき、敬虔な気持ちで物事に向かい合うことができる。そう、生きていることこそが「当たり前」ではなく、「すごい」ことなのだ。
by mahsa1203
| 2010-03-19 05:55
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